山中城の歴史・見どころ

山中城は、百名城40番に指定されていて静岡県三島市にあります。

後北条氏の本拠地である小田原城の西側の要衝を守る山城で、土を掘ったり盛ったりして造られた山城では珍しい土造りの城郭です。
天正十八年(1590年)の豊臣氏による小田原征伐で、豊臣英次率いる6万人にも及ぶ大軍に攻められてわずか半日で落城しています。

伊豆を本拠にしていた北条氏が、小田原を大森氏から奪い取り本拠地を小田原に移した後に西側の防衛の要として東海道を取り込むように築城されましたが、詳細な築城時期ははっきりとしていなく天文年間から永禄年間(1530年~1560年頃)に築城されたようです。

後北条氏の特徴的な築城技術である障子堀や畝堀が随所に見られ、縄張りも尾根を区切る曲輪の造成法や箱根山の自然の地形を見事に活かした山城となっています。

・岱崎出丸跡

小田原征伐直前に増築されたとされる曲輪です。
最西端にあった曲輪で、東海道を進んでくる豊臣勢に最初に対峙したと考えられます。

間宮康俊がこの曲輪を守備していて、壮絶な戦闘のくり広げ全員が討ち死にしたと伝えられています。

岱崎出丸の北側にも、畝堀が残っています。

・西の丸

角馬出・櫓、畝堀・障子堀を備えた強い防御力を備えた曲輪だったと考えられます。

北条氏独自の築城技術である障子堀が堪能できるエリアなので、山中城を訪れるならここは必ず立ち寄ってください。

・二ノ丸(北条丸)

城内でもっとも面積が広い曲輪で、別名が北条丸とあり政務の重要拠点があったと考えられるが全体的に南側にかなり傾斜しています。

傾斜があると建築物が構築しづらいと思うので、本丸が政務の拠点だったのかも?

・本丸

土塁と深い空堀に囲まれた曲輪で最深部に天守台があり一段高くなっています。

二ノ丸から続く虎口のすぐ横に櫓台跡があり、高い防御力を持っていたと考えられます。

山中城の百名城スタンプ設置場所

山中城のスタンプ設置場所は、山中城跡売店の入り口付近にあります。

百名城スタンプは、建物内ではなく売店入口に設置していますので売店の営業時間にかかわらずスタンプを押すことができます。

売店は、御城印の入手もできそばやうどんなども提供しています。
山中城付近では、飲食・物販店はここしかないのでランチするならここ一択です。

山中城へのアクセス・駐車場

山中城跡へのアクセスは、公共交通機関を利用するなら三島駅と元箱根港間で運行されている路線バスを利用するしかありません。概ね1時間に1本程度の間隔で運行されています。
ドラゴンキャッスルや三島スカイウォーク・箱根関所跡などを巡る路線バスでもあります。

箱根峠の手前にある山城なので、車で行くのが無難かと思います。
駐車場は、山中城跡売店前に5台ほどの他、売店から南西に100mほどの距離にある駐車場は20台ほど駐車可能です。

PR